家の工事が完了すると、引き渡し前に施主検査というものがあります。
これは家を建てた施主様が、施工会社である設計事務所・工務店などと家の仕上がりをチェックする最終工程になります。
この施主検査では、どんな所に注目し、検査当日を迎えればいいのか?
今回は引き渡し前の最終工程、施主検査について解説したいと思います。
施主検査当日
冒頭の記述通り、家の工事が終わった後に施主様立会のもと、工事を請け負った設計事務所や工務店などと家の仕上がりを検査・確認する作業になります。
この検査は引き渡しを受ける1週間〜2週間前に実施されることが一般的で、所要時間は1時間〜3時間程度です。
検査当日のスケジュールは
①担当者から建物や設備の説明
②内装・外装のチェック
③気になった点の内容確認
この流れで実施されることが多いです。
施主検査の際に必要な準備物は、建築会社があらかじめ用意してくれているケースが多いですが、会社によって検査方法や準備されているものは異なるので、事前に持ち物を確認しておきましょう。
メジャー、マスキングテープ、筆記用具を用意しておくと安心です。
検査で確認すべき点
ではどこに気をつけて確認すれば良いのか。
それは次の3つになります。
- 設計図・要望通りに家ができているか
- 傷や仕上がりの確認
- 不具合がないか
それでは具体的に見ていきましょう。
設計図・仕様どおりに家ができているか
まずは図面を元に各部屋を確認していきます。
家づくりは工事着工後に後から変更点が出てくることは珍しいことではありません。
要望した変更点がしっかりと反映されて施工されているか、注意して確認してください。
特にフローリング・クロスの色や材質は指定したもので合っているか、コンセント・スイッチの位置や数に間違いがないか、電気の位置が図面と合っているかを照らし合わせてチェックしてください。
メジャーで計りながら検査するとより満足のいく検査が行えます。
傷や仕上がりの確認
引き渡しを受けた後にキズや仕上がりの悪い箇所に気が付いたとしても、どのタイミングでついたものなのか判断が難しくなってしまいます。
トラブルにならないためにも、検査当日、しっかりと確認しておきたいポイントです。
・フローリング(傷や段差がないかなど
・クロス(傷や膨らみ、継ぎ目の仕上がり
・巾木(接着面、隙間がないかなど
・サッシ(傷や取付の仕上がり
・設備(工事の際に傷がついていないかなど
不具合がないか
不具合は実際に使ってみないと分からない部分なので、検査当日は日常遣いを想定して実際に使ってみることが大切です。
・玄関扉(鍵の施錠、開閉してみる
・水回り(水を出してみる
・換気扇(正常に作動するか
・ライト(点灯・消灯の確認
・建具/サッシ/網戸(開閉がスムーズか、ガタつきがないか
・コンセント(通電しているか充電器などを挿してみる
給湯設備からお湯が出るかも確認したいところですが、ガスは入居タイミングでしか開栓できないことも多いので、事前に担当者に確認しておくとよいです。
まとめ
今回は施主検査について解説しました。
住み始めてからの不満・失敗を少しでも避けるためにもしっかりと施主検査を行って下さい。
とはいえ、ちょっとした傷や汚れをくまなく見つけ、修正や取り換えを指示してしまうと建築会社の方からもよくは思われません。
やり直しや修正により引き渡しが伸びてしまったり、トラブルの原因になるので、粗さがしではなく、あくまで確認作業であることを意識するといいかもしれません。
施主検査に係る動画をYouTubeにあげているので、そちらも是非ご覧ください。