家の打ち合わせや契約が終わったら、いよいよ着工です。
設計事務所に注文住宅を依頼した場合、着工後にお客様とどんなやりとりをしているのかを今回はご紹介致します。
注文住宅の着工から完成までの流れ
- 近隣への挨拶
- 地鎮祭
- 着工
- 上棟式
- 竣工
1、近隣への挨拶【施主は手土産の準備】
工事が始まると資材の搬入や騒音などで近隣にご迷惑をかける場合があります。
今後の新生活も含めトラブルを回避するためにも、着工前にご近所に工事の挨拶に行きます。
挨拶にお伺いする際は、設計士や工事責任者と一緒に施主様も足を運ぶようにしましょう。
お伺いする際に、工事責任者には工事スケジュールがわかる工程表や現場監督の連絡先がわかるよう名刺も準備してもらうと、
信頼感ができ工事も円滑に進みやすくなります。
2、地鎮祭【施主は謝礼とお供物の準備】
地鎮祭は家の工事が始まる前のイベントです。詳しくはこちら。
地鎮祭と同時期に地縄張りというものを行い、建物の外周に沿ってビニール紐などを張ります。
建物の大きさや、道路や近隣との距離がイメージできるので着工前に確認する重要なポイントです。
気になったり不安になったりした場合は、このタイミングで必ず聞いておきましょう。
地鎮祭の準備物などは施工会社さんで用意してくれる場合もありますし、自ら縁のある神社の神主さんに御願いする場合もあります。
費用は御供物や神主さんにお支払いする謝礼で2万〜3万程度見込んでおきましょう。
3、着工【施主は建築士と一緒に現場確認するのがおすすめ】
もし現場が自宅から行ける距離であれば、建築士と一緒に日程を合わせて現場に足を運ぶことをおすすめします。
その場で不明な点や確認ポイントを教えてもらえるので、一人で足を運びモヤモヤするよりも安心して家づくりができることかと思います。
また、実際に家づくりの建築現場をみて、工事の内容に疑問をもったり、予定と違うことがあったりした場合は、現場の職人さんに伝えるのではなく、現場監督もしくは建築士に伝達するようにしましょう。
職人さんでは判断できないことも多く、それが不安に繋がる場合もあります。
4、上棟式【大工さんへのご祝儀やお昼の準備など】
上棟式とは、柱や梁などの骨組みが完成し、屋根がかかった棟上げの段階で、工事関係者が集まり工事の安全を願う儀式です。
縁起の良い日取りで行うのが一般的で、着工から上棟式までの期間は意外とすぐなので、上棟式の日程は早めに決めておきましょう。
最近では簡単な挨拶程度で済ませ、関係者にご祝儀を渡すだけといった場合もあります。
気になる上棟式の費用ですが、簡易な式であれば5万〜7万ほどで、どれくらいご祝儀を渡して良いかわからない場合は現場監督に聞いてみるのが良いでしょう。
5、竣工へむけて【竣工検査や内覧会】
工事が完了したら、お引き渡しの前に竣工検査を行います。
施主様、施工会社、設計士の3者で家を隅々までチェックします。
チェックするポイントとしては、床や壁に傷がないか、建具はスムーズに動くか、電気や設備は正常に動作するかといった部分を担当者に説明をしてもらいながら、一つ一つ確認するようにします。
不具合があれば修繕を依頼しますが、この際に書面にしてもらうことが大事です。
引っ越した後に、「言った、言わない」のトラブルを防止しましょう。
無事に修繕が完了すれば、施工会社が発行する工事完了書や建物引き渡し書に押印をし、引き渡しへなります。
アフターメンテナンスのタイミングや内容、トラブルがおきた場合の連絡先などを要チェックし、
安心して引越しができるようにしましょう。
まとめ
着工してからも施主様が行うことは多いので、工事スケジュールを施工会社と話し合う際に
地鎮祭や上棟式の日程も含めて決めるようにしましょう。
工期を短くしたいという思いが強すぎると、知らない内にどんどん工事が進んでしまったり、
急な対応を求められたりすることが多くなってしまうので
工程表を施工会社からもらったら施主様も確認することで安心して家づくりができることかと思います。