ダイニングテーブルや椅子は存在感があり視界に入りやすいため、お部屋の雰囲気を決めるといっても過言ではありません。
本記事では、ダイニングテーブル・椅子を買う前にチェックしておきたいポイントをご紹介していきます。
【ポイント1】 サイズ
基本的なサイズとは?
ダイニングテーブルや椅子を購入する前に、生活するうえで快適なサイズを知っておく必要があります。
- テーブル上のスペース
- テーブルとイスのサイズバランス
- テーブル周りのスペース
以上3つについてご紹介します。
●テーブル上の必要なスペース
1人分のテーブル上のスペースは、
「幅60cm×奥行40cm」の広さが必要であるといわれています。
テーブルの広さは以下のように使用する人数によって変わってきます。
<2人の場合>・・・縦横80cm以上の大きさが必要になります。
<4人の場合>・・・幅120cm以上奥行80cm以上の大きさが必要です。
<5人以上の場合>・・・5人以上でダイニングテーブルを使う時は、全員が快適に過ごせるくらいの
大きなテーブルが必要です。
例えば、横に並ぶ時は、幅180cm×奥行80cm以上は必要になります。
●テーブルと椅子の高さ
テーブルと椅子のサイズバランスを検討する際に、座面の高さとテーブルの高さの差を表す、
「差尺」を使います。
「差尺=(座高÷3)-2 」で計算します。
最適な差尺は約27cm~30cmだといわれています。
●テーブル周りの必要なスペース
ダイニングテーブルを配置する際は、ダイニングテーブルと椅子の周りのスペースも確保しなければなりません。
配置することができても、椅子が引けなかったり移動できなかったりしては、ストレスが溜まってしまいます。周囲のスペースも考慮して購入することも大切です。
動作によって以下の広さが必要だといわれています。
<椅子に座ったとき>・・・テーブルから約50cm
<椅子を引いて立ち上がるとき>・・・テーブルから約60cm
<後ろを通るとき>・・・座っている人から約60cm~90cm
ダイニングテーブルと椅子が占める割合
ダイニングテーブルや椅子が室内でどのくらいの割合を占めるかは、実際に使う人数やデザインによって変わってきます。
例)
<長方形のダイニングテーブルを使う場合>
4人 約3帖~4帖
5人以上 約7帖~8帖
<円形のダイニングテーブルを使う場合>
4人 約4帖~6帖
5人以上 約5帖~9畳
【ポイント2】テイストによって変わる部屋の雰囲気
ナチュラルテイストなダイニングテーブル・椅子
ナチュラルテイストなダイニングテーブル・椅子はお部屋を柔らかい雰囲気にしてくれます。
家の中でも自然を感じられるような、木材を使うものが多いです。
モダンテイストなダイニングテーブル・椅子
モダンテイストなダイニングテーブルや椅子は、すっきりとしたシャープな雰囲気をつくります。
無彩色でセラミック素材が使われています。
和風テイストなダイニングテーブル・椅子
和風テイストなダイニングテーブル・椅子は、伝統的な美しさと居心地の良い雰囲気を作り出します。
囲炉裏をイメージしたダイニングテーブルや、座面にゴザが使われている椅子といった、洋と和の融合を感じられるところは、このテイストの醍醐味です。
【ポイント3】形や素材によって変わる部屋の雰囲気
ダイニングテーブルの形・素材によって部屋の雰囲気が変わりますので、
形・素材についても確認しておきましょう。
形で変わる部屋の雰囲気
ダイニングテーブルの代表的な形は以下の3つです。
- 円形
- 長方形
- 正方形
それぞれどのような雰囲気を演出するのか見ていきましょう。
●円形のダイニングテーブル
円形のダイニングテーブルは、柔らかい雰囲気をつくります。
テーブルを囲む全員と視線を合わせることが出来るのもメリットです。
丸く可愛いフォルムがその雰囲気を作り出しているのはもちろんですが、円形にしかできない人と人とのコミュニケーションが、柔らかい雰囲気づくりに繋がっているのではないでしょうか。
●長方形のダイニングテーブル
長方形のダイニングテーブルは存在感を放ちます。
ダイニングテーブルを主役にしたいときにはピッタリの形です。
大きければ大きいほど圧迫感を与えがちですが、壁付けしやすくレイアウトが簡単です。
●正方形のダイニングテーブル
正方形のダイニングテーブルは、コンパクトであり圧迫感を与えません。
部屋全体をスッキリした印象にしてくれます。
素材で変わる部屋の雰囲気
ダイニングテーブル・椅子に使われる主な素材には以下の4つがあります。
- 大理石
- セラミック
- ウッド素材
- ガラス
それぞれがつくる雰囲気についてご紹介します。
●大理石
高級感溢れるラグジュアリーな雰囲気をつくります。
照明を反射させるため、明るく華やかな空間に仕上がります。
●セラミック
シャープでスタイリッシュな印象を与えます。
セラミックは、傷が付きにくいうえに変色しにくく汚れや水分を吸い込まないといった、ダイニングテーブルに最適な特徴があります。
●ウッド素材
ウッド素材は、温かい印象を与えます。そして色や形によって様々な雰囲気を作り出すことが出来ます。
ナチュラルで優しい雰囲気から、高級感のあるモダンな雰囲気まで幅広く演出することができるので、人気のある素材です。
●ガラス
ガラス製のダイニングテーブルは、清潔感のあるスタイリッシュな雰囲気を作り出します。視界が抜けるため、お部屋を広く見せる効果があります。
【ポイント4】質感
実際に、見て触って確かめることも重要です。
「デコボコした質感のせいで、テーブルの上で文字が書けない。」という経験をした方も多いのではないでしょうか。
購入後に理想との相違が生じないよう、以下の4点を確認しておきましょう
- 塗装
- クリア
- 色付き
- ツヤの有無
塗装
塗装については、塗装の材料によってひびや傷が入りやすかったり、定期的なメンテナンスが必要であったり、様々です。
クリア
クリアのテーブルや椅子は、光を吸収し反射するため様々な雰囲気をつくります。
また、光を反射するため強めに眩しく感じることがあるかもしれません。
色付き
同じ色でも塗り方によって雰囲気がかわります。
一度塗りの場合は明るく軽い印象を与えますが、もう一度重ねて塗るだけで暗く古い印象に変わります。
色付きによって印象が変わるため、実際にみて確認してみましょう。
ツヤの有無
ツヤのあるものは透明感と清潔感を演出してくれます。
ダイニングテーブルや椅子は毎日使うものなので、当然にツヤも無くなり塗装も劣化していきます。
その経年劣化を楽しんで自分色に染めていくのも素敵なことです。
【ポイント5】壁や床の色との合わせ方
床の色との合わせ方
●色の濃度が離れている色同士で組み合わせる
色の濃さ(濃度)が離れた色で組み合わせるとメリハリをつけることができます。
例えば、淡い色の床にウォールナット(濃いめの色)のダイニングテーブルを合わせてみます。
室内の色にメリハリが生じ、明るい中に安定感のある雰囲気をつくることが出来ます。
●同じ色同士で合わせる
床と同じ色で揃えると統一感がでます。
しかし全体的に色味が少なくなるので、ぼんやりした垢ぬけない印象を与え兼ねません。
そんな時は、インテリアや雑貨等に色を加えてあげましょう。
壁の色との合わせ方
●一般的な白色の壁
白い壁の場合、何色でも合わせやすくダイニングテーブルや椅子の色は問いません。
しかし白い色のダイニングテーブルや椅子を選ぶ場合は冷たい雰囲気になりすぎないよう、
小物や植物で工夫をするとよいでしょう。
●黒やダークグレーの壁色
壁の色が濃ければ濃いほど、白い家具が美しく引き立ちます。
これは白と黒のコントラストの効果で、白い家具が前進して見えるためです。
ダイニングテーブルを白色にすることでエレガントな雰囲気になります。
●原色系の壁
黄色や青・赤などのハッキリした壁の場合は、ガラス製のダイニングテーブルを選ぶと、
透け感があり壁色を邪魔せずまとまりのあるお部屋になります。
また、無垢材や木目のある種類を取り入れることで木の温もりを感じられる落ち着いた空間になります。
まとめ
ダイニングテーブル・椅子を購入する前に知っておきたいポイント5点を紹介しました。
【ポイント1】基準のサイズ
【ポイント2】テイストによる雰囲気の違い
【ポイント3】形・素材による雰囲気の違い
【ポイント4】質感
【ポイント5】壁と床との合わせ方
部屋のシンボルになりますので、ポイントを押さえて確認してから購入しましょう。
イメージが付きにくい時は専門家に相談したり、部屋のレイアウトを3Dでイメージ出来るアプリを使ってみたりしましょう。
<参考:家具配置シミュレーションアプリ>