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固定資産税ってどうやって評価されるの?【家屋調査のチェックポイント・軽減措置】

家を建てた後、毎年かかる固定資産税。

その固定資産税がどのように評価されるのか、その仕組みについてはなかなか知る機会がないですよね。

そこで今回は、固定資産税がどのように評価されるのか、評価されるポイントなどについて解説します!

 

固定資産税とは

固定資産税の概要

固定資産税は、毎年1月1日時点の固定資産の所有者に対して課される税金です。

納税先は、その固定資産が所在する各市町村です(地方税)。

税額は、固定資産評価額をもとに算出される課税標準額の1.4%(標準税率)が原則ですが、自治体によって標準税率と異なる税率を設定している場合もあります。

 

固定資産税 = 課税標準額(固定資産評価額をもとに算出) × 1.4%

 

なお、毎年4~5月頃に納税通知書が届きますので、それに従って納税します。

年4回に分けて納める方法が一般的です(一括払いも可能)。

 

どうやって評価するの?

固定資産税のもとになる固定資産評価額は、市町村の担当者が「家屋調査」を行い決定します。

入居後、1~3か月後に家屋調査について自治体の担当者から連絡がきますので、担当者に従って家屋調査を進めていきます。

 

家屋調査のポイント

■家屋調査ではどこを見られるの?

家屋調査では、床、壁、天井、水回り、屋根、基礎、給湯器など、家のあらゆる部分が調査対象となります。

使用される建材や設備などがそれぞれ点数制となっており、良い建材・設備になるほど点数が上がり、それに伴って固定資産税評価額が上がる仕組みになっています。

ここでは、木造の専用住宅建物について評価ポイントを一部解説します。

・屋根

勾配が緩く軒先が小さいと安くなり、勾配が急で軒先が大きいと高くなります。

また、屋根材に関しても高価なものが使用されていると高くなります。

・内壁

材質や工法によって異なります。

クロスが一番安く、塗り壁、タイルの順に高くなります。

・玄関

玄関がタイルの場合、タイル1枚の大きさで評価額が変わります。

タイルが大きいほど評価額が高くなります。

・洗面所

「洗面台」と「洗面化粧台」で評価が異なり、「洗面台」よりも「洗面化粧台」の方が高くなります。

「洗面台」・・・鏡と洗面台が分かれているもの

「洗面化粧台」・・・鏡と洗面台が一体型のもの

・風呂

浴室乾燥機を付けると加算対象となり、評価額が高くなります。

・トイレ

便器の個数によって決まります。そのため、1階と2階にそれぞれトイレを設置すると高くなります。

また、トイレの手洗いに関しては、便器と一体型のタイプは加算されませんが、便器とは別に手洗い場を設けているタイプは加算対象となり、評価額が高くなります。

・キッチン

システムキッチンの場合、基準となる幅が255cmであり、それよりも幅が大きくなると評価額が高くなります。

・床材

無垢材よりも建材フローリングの方が安くなります。

また、床暖房をつけている場合は加算対象となり、その面積によって評価額が決まります。

 

固定資産税を安くするには?

家屋調査には必ず協力する

家屋調査は原則立ち合いが必要ですが、立ち合いしない場合は書類審査となります。

しかし書類審査では、立ち合いで実施するよりも評価額が高くなってしまうことがありますので、家屋調査には必ず協力しましょう。

 

新築住宅には3年間の軽減措置がある

新築住宅には、3年間固定資産税の課税標準額を1/2減額してもらえるという軽減措置があります(令和6年3月31日までの新築の場合)。

たとえば、元の固定資産税評価額が2,000万円の場合、軽減措置が適用されると、

2,000万円(固定資産税評価額) × 1/2 = 1,000万円(課税標準額)

となり、上記に税率(1.4%)をかけると固定資産税額となります。

ただし、居住床面積が120m2までの部分についてのみ減額となり、120m2を超える部分は減額となりません。

また、4年目からはこの軽減措置がなくなり、元の金額に戻ることになりますので注意しましょう。

 

住宅用地の軽減措置

住宅用地の固定資産税についても、以下の軽減措置があります。

200m2以下の部分(小規模住宅用地)・・・課税標準の1/6に減額

200m2を超える部分(一般住宅用地)・・・課税標準の1/3に減額

 

これら軽減措置の仕組みを理解しておくことで、毎年の固定資産税の目安がわかり、資金計画が立てやすくなります。

また、軽減措置を適用するには自治体への申請が必要です。

お住まいの自治体の申請方法・期限などをあらかじめ調べておきましょう。

 

まとめ

今回は固定資産税の評価方法、家屋調査のチェックポイントなどについてご紹介しました。

■ポイント

・固定資産税評価額は、自治体職員による家屋調査によって決まる

・家屋調査は床、壁、天井、水回りなど家のあらゆる部分をチェックされる

・良い建材・設備になるほど評価額が高くなる

・固定資産税には軽減措置がある

 

固定資産税は、家を建てたら毎年かかる費用です。

税額も決して低いものではないため、しっかり理解して資金計画を立てておくことが大切です。

これから家を建てる方も、家を建てている途中の方も、今回の記事を参考に固定資産税について理解を深めてみてください!

 

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