「家を建てる時にかかるお金」というと、「土地代、建築費」を思い浮かべることが多いと思いますが、家を建てた後にもお金はかかります。
家を建てた後にかかるお金は、大きく分けて以下の3つです。
・税金(不動産取得税、固定資産税、都市計画税)
・保険(火災保険料、地震保険料)
・メンテナンス(修繕費)
それぞれ、どんな費用なのかを具体的にご紹介します。
税金
不動産取得税
不動産取得税は、不動産(土地や建物など)を取得した後に一度だけかかる税金です。
納税先は、その不動産が所在する各都道府県です。
税額は、固定資産評価額をもとに算出される課税標準額の4%(標準税率)が原則ですが、さまざまな軽減措置がありますので各都道府県のHPを確認してみてください。
不動産取得税 = 課税標準額(固定資産評価額をもとに算出) × 4%
不動産取得日から一定期間内に不動産取得申告書を提出すると、数ヶ月後に納税通知書が郵送されるので、それに従って納税します。
固定資産税
固定資産税は、毎年1月1日時点の固定資産の所有者に対して課される税金です。
納税先は、その固定資産が所在する各市町村です。
税額は、固定資産評価額をもとに算出される課税標準額の1.4%(標準税率)が原則ですが、標準税率と異なる税率を設定している自治体や、軽減措置もありますので、各自治体のHPを確認してみてください。
固定資産税 = 課税標準額(固定資産評価額をもとに算出) × 1.4%
毎年4〜5月頃に納税通知書が届きますので、それに従って納税します。
年4回に分けて納める方法が一般的です。
都市計画税
都市計画税は、都市整備などの費用に充てるための税金で、都市計画法における市街化区域に所在する土地や家屋の所有者に対して課される税金です。
納税先は、その不動産が所在する各市町村です。
税額は、固定資産評価額をもとに算出される課税標準額の0.3%(標準税率)が原則ですが、標準税率と異なる税率を設定している自治体や、軽減措置もありますので、各自治体のHPを確認してみてください。
都市計画税 = 課税標準額(固定資産評価額をもとに算出) × 0.3%
都市計画税の納税通知書は、固定資産税とひとまとめにされています。
保険
火災保険料・地震保険料
・火災保険
建物や家財が対象で、火災・落雷・風災などの事故による損害が補償されますが、具体的な補償内容は保険の内容によって異なります。
・地震保険
火災保険では補償されない、地震や噴火、これらによる津波を原因とする損害が補償されます。
地震保険のみの単独の契約はできず、必ず火災保険とあわせて契約する必要があります。
これらの保険料は、保険会社や保険内容、オプションの有無などによって変わってきます。
検討している保険がどのような補償内容となっているか、それを踏まえてオプション・特約を付けるかどうか等を検討しましょう。
メンテナンス
修繕費
家の部位にもよりますが、築10年前後が一般的に修繕が必要となってくる時期です。
屋根、外壁、内装、水回りなどメンテナンスが必要な場所は多岐に渡り、その費用も数万円〜100万円を超える場合もあります。
一度に大きな金額を準備するのはなかなか難しいことも多いため、すべて一度に修繕するのか、少しずつ行うのかなど、家計やライフプランに沿った修繕計画を立てながら計画的にメンテナンスしていくことが必要です。
また、日頃から掃除や手入れをこまめに行うことで寿命を長くすることができますので、普段からきれいな状態に保てるように工夫することも大切です。
まとめ
家を建てた後にかかるお金は、大きく分けて以下の3つです。
・税金(不動産取得税、固定資産税、都市計画税)
・保険(火災保険料、地震保険料)
・メンテナンス(修繕費)
毎年必要なものから、数年に一度必要なものなど、さまざまです。
どのタイミングでどれくらいの金額がかかるのか、長期的な計画を立てて資金を準備していきましょう。