近年、既存の建物を大規模に改装し、住宅性能の向上や価値を高めるリノベーションが注目を集めています。
断熱の改修や構造補強などを含め、古くなった住宅を再建し住み継ぐ場合
どのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか?
リノベーションのメリット
- 自分好みに設計ができる
- 新築よりもコストを抑えられる
- 物件選択肢が増える
1、自分好みに設計ができる
建売住宅などを購入した場合、すでに間取りや設備などが決まっており、
家に自分の生活を合わせるようになります。
しかしリノベーションの場合は、間取りや設備機器などをイチから考え直すことができるのでこんなことまでできます。
- 間仕切りをとって広いリビングをつくる
- キッチンを対面式にしてカフェのような空間をつくる
- 最新のトイレやユニットバスを導入する
- 自分の好きな照明をつける
可能性は無限大で、家族のライフスタイルに合わせ、建売では味わうことのできない家づくりが可能です。
2、新築よりもコストを抑えられる
リノベーションの場合、新築よりも家づくりにかかる費用が20%〜30%程安いと言われています。
新築を建てる際に、電気や給排水のインフラ・構造体・基礎に多くの金額がかかりますが、
それが整った状態で家づくりをスタートすることができるので
費用を抑えることができるのです。
3、物件選択肢が増える
福島県福島市の場合ですが、新築を建てようとしても希望エリアに空き土地が無かったり
十分な大きさの敷地が無いことが多いです。
3.11以降福島市では新築住宅ラッシュになり、現在だと土地の選択肢が狭まってきております。
そんな中で中古物件も選択肢に含めると、家づくりの幅がグッと広がります。
中古物件だからといって、見た目や間取りが気になる方も多いと思いますが、
リノベーションのやり方次第でガラッと家の雰囲気も変えることが可能です。
リノベーションのデメリットは?
- 耐震や断熱への不安
- 住み始めるまでに時間がかかる
- 思わぬところに費用がかかる場合も…
- 新築注文住宅には自由度でおとる
1、耐震や断熱への不安
中古住宅を購入する場合は、築年数に注意したほうが良いでしょう。
建築基準法の改正により基準が引き上げられ、耐震性が現在の法律の基準を満たしていない場合があります。
耐震基準の大幅な法改正が行われた1981年6月以前に建築確認を受けているかが、ひとつの基準になります。
現在の耐震基準を満たすための耐震改修などが別途必要となり、かえって費用がかさむことも考えられます。
そうなると、費用をおさえることができるというメリットを活かせなくなってしまいますので注意すべきポイントになります。
2、住み始めるまでに時間がかかる
建売住宅を購入する場合とは違い、設計士との打ち合わせや工事期間が必要になってきます。
じっくりと時間をかけて家づくりをしたい方にはおすすめですが、
すぐにでも新居に引っ越したいという方には不向きかもしれません。
3、思わぬところに費用がかかる場合も…
中古住宅には購入時点では判断ができない部分が多くあります。
いざ解体をスタートしたら、土台や柱が腐っていたりシロアリが発生していたりということは
珍しいことでは無いです。
その場合、補修や修繕に余計な費用がかかってきますので、資金計画の段階で
少しゆとりを持たせて置くことが大切です。
4、新築注文住宅には自由度でおとる
リノベーションの場合、自分好みにできるという自由度は高いですが、
すでにある枠組みの中でどのような間取りやデザインにしていくかということになるので
やはりゼロから家の形を考えることのできる新築注文住宅には少しおとる部分があるかもしれません。
まとめ
新築物件と比べてコストダウンが期待でき、自由度も高いリノベーションの人気は年々高まりを見せています。
しかし、リノベーションならではのデメリットや注意点があることを忘れてはなりません。
リノベーションを考える際は、物件取得の段階で専門家へ一度相談しておくのが
間違い無い選択かと思います。
構造の状態や間取りの可能性などを考えることで物件取得もしやすくなるでしょう。
弊社では購入前の物件でも相談いただくことが可能ですのでリノベーションをお考えの方は
ぜひご相談ください。