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住宅ローンの仕組みを解説!【①固定金利型と変動金利型】

住宅ローンで借入する際に考えることの一つが、「どの金利タイプにするか」です。

住宅は大きな買い物だからこそ、少しでもお得に住宅ローンを組みたいですよね。

住宅ローンの金利タイプは大きく分けて「固定金利型」「変動金利型」「固定金利選択型」の3つがありますが、それぞれどのような金利タイプなのか、どのような人にオススメなのかについて、詳しくご紹介します。

 

固定金利型

固定金利型とは

固定金利型(全期間固定型)は、ローン契約時の金利が完済時まで続き、返済額もずっと変わらないという金利タイプです。

市場金利は一般的に変動しますが、市場金利が変動しても固定金利型は金利が変わりません。

そのため、将来的な資金計画が立てやすいという特徴があります。

ただし、固定金利型の金利は、同時期の金利の中で他のタイプよりも一番高いというデメリットもあります。

 

メリット:金利が変わらず完済までの返済額も確定するため、資金計画が立てやすい

デメリット:同時期の金利の中で、他のタイプよりも一番金利が高い

 

こんな人にオススメ

・借入期間が長い人

借入期間が長いほど、その期間の中で金利が上昇するリスクが高まります。

たとえ市場金利が上昇したとしても、固定金利型は金利が上昇することがないため、借入期間が長い人にとってオススメです。

 

・将来大きな出費の予定がある人

家計には、住宅ローン以外にもさまざまな支出があります。

例えば子どもがまだ小さい場合、今後何年にもわたって教育費が必要となり、支出額は大きくなることが想定されます。

固定金利型であれば毎月の住宅ローンの支出額が一定なので、家計における支出の予測・管理がしやすくなります。

このように、今後のライフプランにおいて住宅ローン以外の大きな支出が予定されている人にとっても固定金利型はオススメです。

 

変動金利型

変動金利型とは

変動金利型とは、住宅ローンの借入期間中に適用される金利が変動する金利タイプです。

金利タイプの中では金利が一番低く設定されています。

一般的に、半年に一度金利の見直しが行われ、金利が下がれば返済額は減り、金利が上がれば返済額は増えます。

ただし、金利の見直しの度に返済額が変わるわけではなく、返済額の変更は一般的に5年ごとに行われるという「5年ルール」があります。

また、見直し後の返済額は、見直し前の返済額の125%を上限とするという「125%ルール」もあります。

そのため、金利が大幅に上昇した場合でも、見直し後の返済額は125%までしか上がりません。

 

メリット:金利タイプの中で一番金利が低い

デメリット:金利が変動するため、将来の返済計画が立てにくい

 

こんな人にオススメ

・借入金額が少なく、余裕のある返済計画を立てられる人

借入金額が少なく、毎月の支出においても比較的余裕がある人は、金利が上昇したとしても家計を大きく圧迫することがないため変動金利型はオススメです。

 

・借入期間が短く、短期間で返済可能な人

借入期間が短いと、その分適用金利が上昇するリスクを抑えることができます。

金利が一番低く設定されているという変動金利のメリットを活かしつつ、短期間で返済できる人にとってオススメです。

 

固定金利選択型

固定金利選択型とは

固定金利選択型とは、借入後一定の期間は適用金利が固定され、その期間が終了した後に変動金利または固定金利を選択するという金利タイプです。

最初の固定金利期間は「3年固定」「5年固定」「10年固定」などがあり、一般的に固定期間が長いほど適用金利は高くなる傾向があります。

その名の通り、固定期間中は金利や毎月の返済額が変わらないため、安定して返済計画を立てることができます。

 

メリット:固定金利期間中は返済額が一定なので返済計画が立てやすい

デメリット:固定金利期間終了後に金利が上がると返済額が増加する

 

こんな人にオススメ

・一定期間だけ返済額を安定させたい人

例えば今後10年間は子どもの教育費が大きくなるためその期間は安定的に返済したいなど、さまざまな事情で一定期間だけ返済額を安定させたい人にとっては固定金利選択型がオススメです。

 

まとめ

住宅ローンを検討する際に「どの金利タイプにしよう?」と悩む人も多いと思います。

それぞれの金利タイプを見比べると、変動金利型の金利が一番低く設定されていてお得に感じてしまいがちです。

 

ですが、表面的な金利の数字だけでなく、それぞれの金利タイプがどのような仕組みなのか、ご自身の今後のライフプランや家計状況はどんな予定なのか、ということがとても重要になってきます。

しっかりとご自身の状況と照らし合わせた上で住宅ローンを検討してみてくださいね。

 

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