収納上手になるために 【注文住宅で考える収納力】の画像

収納上手になるために 【注文住宅で考える収納力】

注文住宅では、「自分たちに合った」収納スペースをつくることができます。

しかし実際は、何から考えれば良いのか、何を基準に考えれば良いのか、悩む方も多くいます。

本記事では、質の高い収納スペースをつくるポイントについて、詳しくご紹介していきます。

床面積に対する収納率

 

収納率とは?

必要な収納スペースを考える際に、「収納率」 を参考にします。

「収納率」とは、住宅全体の床面積に対して、収納スペースの床面積がどのくらい占めているのかを表す比率のことです。

比率を計算する際に対象になる収納は、押入れやクローゼットのような床から天井まで使え収納スペースです。一般的につり戸棚、下駄箱、キッチンキャビネット、床下収納といった高さが限られているスペースは除かれます。

 

 必要な収納率とは?

家族構成やライフスタイルによって差は生じますが、収納率が10%以上あると満足度・安心感が高まるといわれています。

 

(収納率の参考例)

 分譲住宅・・・収納率12%~13%

 マンション・・・収納率約8%

 

しかし収納率を上げれば上げるほど満足度の高い住まいが実現するとは限りません。

実際に、収納率14%を超えると満足度は上がらなくなると調査されています。

これは、収納率を上げるということは、他の部屋面積が狭くなってしまうからです。

単純に収納率を上げることよりも、ご自身のライフスタイルに重きを置き収納プランを考えていきましょう。

 

満足度の高い収納スペースをつくるには

収納スペースの満足度を上げるためには、「同じ収納面積で、倍の収納能力がある」という工夫が必要になってきます。

収納面積という量で考えるのではなく、収納方法という質で考えることが重要です。 

注文住宅は詳細な打ち合わせをすることができ、これは賃貸マンションや分譲住宅との違いであります。住む方の収納したい物や量、内容を詳しく確認することで質の高い収納スペースの実現に近づきます。 

 

質の高い収納スペースのつくりかた

 

質の高い収納を実現するポイント

「質の高い収納」を実現するために、「量」「場」「形」の3つのポイントをおさえておきましょう。

 

「量」

量の視点です。収納する物の量が多いのか少ないのかに合わせて、適切な収納スペースを確保しなければなりません。

 

「場」

場所の視点です。質の高い収納スペースを考える際に、生活していて「どこに収納するのが効率的なのか」を考えることが重要になります。

 

 「形」

ここでいう形は、収納スタイル・収納方法のことです。それぞれのものを、どのような形で収納すると、使いやすいのかという視点で収納スペースをつくっていきます。

この3つのポイントを意識して質の高い収納スペースを考えていきましょう。

 

具体例

質の高い収納で満足度をあげる工夫とは具体的にどのようなことでしょうか。

 

可動棚を設置する

生活していると物の量は増えていくものです。可動棚はそんな時に有効活用できます。

棚の段数を増やすだけで簡単に収納スペースを確保することができます。

 

パイプを設置する

収納においてパイプはとても有効なアイテムです。

例えば、

  • ハンガーパイプを使用する

特に丈の短い洋服を収納する場合は、ハンガーパイプを2段にすることで倍の収納量を、1つの面積で確保することができます。

 

  • 壁にパイプを取り付ける

壁面にパイプを取り付けることで、吊るす収納が可能となり収納力を高めます。

意外と収納に困る傘を例にとると、パイプに傘をかけて収納することで、邪魔になるならず収納することができます。

 

上手に収納するためのポイント

次に、上手に収納するためのポイントを紹介します。注文住宅に限らず、賃貸等でも実践できますので、ぜひ試してみてください。

 

持ち物の量を把握する

まずは、持ち物の量を把握しましょう。量を把握することで、どのくらいの収納ペースが必要なのか客観的に考えることができます。そしてこれは必要な収納アイテムや収納術を考える時にも役に立ちます。

 

収納場所を決める

収納場所を決めることは、上手に収納するための基本です。収納できる場所がないと当然に散らかり放題、一向に片付きません。

また、収納場所によって有効な収納方法やアイテムが異なりますので、収納場所をしっかり定めることが重要になってきます。

 

見つけやすい、戻しやすいを考える

片付かない部屋になる原因は、

  • 探しているものが簡単に見つからないから探しているうちに汚くなる
  • 使ったものを元に戻せない

という点にあります。特に細かいものは探しにくく、無くなりやすくなります。

ごちゃごちゃしがちな引き出しの中は、仕切りを使って分かりやすく、収納することをおすすめします。

収納アイテムも活用して、見つけやすさ・戻しやすさを意識しながら収納することで、散らからない上手な収納が実現できます。

 

デットスペースも忘れずに有効活用する

部屋を見渡すと必ずデッドスペースがあるはずです。突っ張り棒や伸縮ラックなどのアイテムを活用することで簡単に収納スペースを作ることができます。

最近では、デッドスペース用のアイテムも増えているので、そのような最先端アイテムを取り入れるのもおすすめです。

まとめ

本日は、質の高い収納スペースをつくるポイントについて、ご紹介しました。

収納上手への道は、住宅の設計から始まっているのです。

ご自身の物の量を把握し、専門家と相談しながら質の高い収納スペースをつくっていきましょう。

ご相談はこちらから