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照明計画する前に読む話【失敗しないポイント】

生活していくうえで必ず必要な照明。

好みだけで選んでしまうと、失敗してしまう可能性があります。

照明計画は、快適で暮らしやすい住まいを実現するための近道なのです。

本日は、照明計画について詳しくご紹介していきます。

照明計画の手順

照明計画の基本的な手順についてご説明します。

照明計画を失敗しないためには、正しい手順を把握することも大切です。

 

①どんな部屋にしたいのか、コンセプトを考える

一番初めに考えるべきことは、部屋のコンセプトです。

この段階では、ざっくりしたイメージで良いのでどんな部屋にしたいの考えてみましょう。

 

たとえば、

  • 北欧風の優しいイメージにしたい
  • 子ども部屋は元気なイメージが良い
  • シックでシンプルな部屋にしたい
  • アメリカンスタイルのようなワイルド系にしたい
  • 全体的に落ち着きたい

インテリアの本や雑誌、ネットアプリ等を参考にするのもおすすめです。

 

 

②照明のイメージを考える

次に①で考えたさっくりとしたイメージを具体化していきます。

照明がイメージする部屋でどのように灯ってほしいのか想像してみます。

ご自身のイメージと設計者からの提案をすり合わせて、より完成形に近づけていきましょう。

 

③照明器具を決める

イメージが具体的に固まってきたら、次は照明器具を選んでいきます。

完成形のイメージが見えてくると、取り入れる照明器具も絞られてきます。

予めデザインやサイズ、値段など優先したいことを決めておくと良いでしょう。

 

④照明の配置を考える

照明計画の最後に照明の配置を考えていきます。

まずはメインの照明(天井に取り付けるもの)を「どこに、どのように」設置するのか計画します。

その後に間接照明の配置を検討するとスムーズです。

最終的な照明の位置については、現場で直接確認することをおすすめします。

住宅で使われる照明の種類

照明器具にも様々な種類があります。

それぞれの役割についてご紹介していきます。照明器具を決める際にぜひ役立ててください。

 

シーリングライト

天井に直接取り付ける照明です。

部屋全体を広範囲で照らすため、メインの照明として採用されることが多いです。

 

ペンダントライト

天井からコードやチェーンで吊り下げる照明です。

地面に近い位置で照らすため、シーリングライトと違って広範囲で照らには不向きです。

 

ダウンライト

天井に直接埋め込む照明です。シェード部分がないためスッキリとした印象を与えます。

メイン照明の補助として使われることが多いです。

ダウンライトには電球が固定したタイプ(ベースタイプ)と、電球の向きを調節できるタイプ(ユニバーサルタイプ)の2種類があります。それぞれの用途に合わせて選択すると良いでしょう。

 

スポットライト

部屋の一部を集中的に照らす照明です。

高い位置や地面から照らして、部屋の雰囲気づくりにも使われます。

 

ブラケットライト

壁の高い位置に直接取り付ける照明です。一般的に補助照明として使われます。

照明器具によって光の発し方が異なりますので、場所に合わせて選択することができます。

 

ダウンライト  

主に廊下、階段、屋外などで足元を照らすために使われる照明です。

安全性を高めることはもちろん、部屋の雰囲気づくりにも適しています。

 

場所別にみる失敗しないポイント

 

洗面室

洗面室の照明計画で大事なことは、鏡と照明の位置関係です。

鏡で顔を見た時に影ができないように、照明の位置を考えなければなりません。

 

トイレ

トイレは快適性・清潔感が求められる場所です。また、健康管理にもつながる場所となります。

夜中にトイレを使用することが多い場合は、人感センサーが付いているライトがおすすめです。

また、付けっ放し状態を回避できるので電気代節約にもつながります。

 

キッチン

キッチンでは、自分の頭が影になって手元が暗くならないように考慮することが重要です。

手元が見えづらいと大きな事故や怪我につながる恐れがあります。

キッチンには、ペンダントライトやダウンライトを使用することが多いです。

 

ダイニング・リビングルーム

ダイニング・リビングルームは、家族や来客者が集まり様々な動作が行われます。

家族や来客者が集合している時は明るく、一人作業の時は照明を落として落ち着いた雰囲気に。

その場面によって切り替えられる照明が望ましいです。

メインの照明を先に決めて、必要に応じて補助的な照明器具を配置すると良いでしょう。

 

寝室

家の中で一番の休息の場である寝室は、リラックスできること、疲れが取れることが重要です。

光源が視界に入ってしまうと、睡眠を妨げてしまう可能性があるので注意が必要です。

寝室の照明計画では、「横に寝転んだとき」のことを優先に考えることをおすすめします。

また、間接照明や調光機能がついている照明は寝室に適しています。

 

子ども部屋や書斎

子ども部屋や書斎は、成長や使い勝手に合わせて家具等の配置が頻繁に変わる場所でもあります。

そのような変化に対応できる照明を計画を立てると良いでしょう。

シーリングライトで全体を照らし、手元はデスクライトやスタンドライトで補強するのもおすすめです。また、パソコンを使用する時には画面反射につい考慮する必要があります。

 

廊下や階段

廊下や階段の照明は、安全に歩くことが可能な明るさであるか確認することが大切です。

足元を照らすダウンライトや壁の上方から照らすブラケットライトを、廊下や階段に設置するケースが多いです。

また、2方向から付けたり消したりできるように照明操作の工夫をすると便利になります。

 

収納

収納スペースは収納物の把握が的確にできる照明計画が理想です。

特にウォークインクローゼットのような奥行きのあるスペースでは、全体を見渡せる計画を立てることで、有効かつストレスフリーに使うことができます。

 

玄関

一番初めに人を迎い入れる場、家の顔ともいえる玄関は、明るく良い印象を与えたい場所です。

また、段差も多いため安全を認識できるような計画を立てるとよいでしょう。

 

まとめ

本日は、照明計画を立てる手順・ポイントをご紹介してきました。

照明計画をしっかり立てることは、暮らしやすさにもつながります。

専門家と一緒に快適な住まいをつくっていきましょう。

間接照明で部屋をオシャレに魅せる方法をこちらで紹介しています。