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不自由が楽しみに変わる暮らし【新築】

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    福島県 福島市

 

 

デザインまでのストーリー

福島市で、70代の女性と障害のある息子さんとの二人暮らしのご自宅を設計させていただきました。

 

建築した場所は特に目印があるといった場所ではなく、住宅に囲まれたいわゆる閑静な住宅街にあります。

 

そのような場所で10年、20年後の生活を想像した時に、自宅の認知が難しくなったり、友人や運送会社などの来客の際、自分の家を伝えようとした時に説明するのが難しくなってくるといった問題が出てくるのではないかと思いました。

 

そうした部分を解消できるよう外観のデザインはシンプルかつ、伝えやすいというのをテーマとしてデザインを考えました。

 

『白くて四角い家が見えてくる。それが私のお家。』

 

そんな説明で伝わるような見た目。

 

そうしてできたのがこの”真っ白い箱”のような外観です。

 

 

 

 

 

 

寝室の間仕切り

隣接する寝室は、何か合った時にすぐに駆けつけることができるよう、3枚の引き戸からなる建具で間仕切りを設けました。

 

 

 

 

 

家づくりの旅路

この家が出来上がるまでの旅路を施主様に聞いてみました。

 

長文になりますが、家づくりに役立つ情報も多いのでお時間のある方はぜひご覧ください。

 

 

Q1.住まいづくりのきっかけはなんでしたか?

3年前、70歳の時に関節リウマチを発症。階段の昇格、特に下りが非常に難しくなり平屋で暮らしたいと強く思うようになりました。

また、家族構成上、高齢者も障がい者も楽に安心して暮らせる家に住みたいと思ったことが家づくりを始めたきっかけです。

 

Q2.どんな住まいにしたかったですか?

・病気が進んで車椅子になっても対応ができること。

・できるだけ凸凹のないシンプルなものであること。

・家の場所を説明するのに建物そのものが目印となるようなものにしたいということ

 

Q3.ハウスメーカーや工務店がある中、アーキトリップにご依頼頂いた決め手はなんですか?

桑名さんとは職場であるアートさをりの工事を通してお知り合いになりました。

一回目のお仕事や、昨年のアートさをり新施設の設計の大仕事を近くで見ていて、

そのセンスの良さ、誠実さ、優しさ。そんな人柄に、お仕事を依頼したいと思いました。

特に、依頼者の理念や想いを理解する能力が非常に高く、寄り添う能力も持っており、

細い要望を遠慮なく言える雰囲気があるのも彼の魅力だと思います。

 

Q4.拘ったポイントを教えてください

福祉サービスと介護保険のサービスがスムーズに受けれるよう、家の間取りを考えたこと。

また、病気や災害などの非常時の対応が素早く安心してできるよう、可動式の間仕切りを寝室に設けたことも拘ったポイントです。

その他にも、家の中に入ってからは段差が無いつくりや、

コンセントを抜き差しする際のストレスを軽減するため、

コンセントの位置が通常よりも高い場所に設定されているなど、

家全体が身体機能の低下に対応ができるよう設計してもらったことも拘りの一つです。

 

Q5.要望した点があれば教えてください

ドアは全て引き戸にしてもらい、木の温もり感じられる建具を造作で大工さんに作っていただきました。

その他、設備などの要望としては、シューズボックス、ウォークインクローゼット、

室内物干し、寝室に吊り戸棚、介護者が使いやすい浴室、ロールスクリーン、インターネット設備、

ソーラーパネルの移設などを要望しました。

 

Q6.建築途中の心境はいかがでしたか?

建設前に見舞われた震度6の地震で、建て壊し前のブロック塀が壊れてしまったが、

ブロック塀が家財に入るという知識がなかったため、家を壊して更地にした時点で地震保険を解約してしまいました。

結果的にこれは大失態でした。

もう少し建築事務所とコミュニュケーションを取っていればよかったかなと思います。

また、建築途中にあまり大きな変化や変更がなくても、もう少しまめに進捗状況を伝えてもらえるともっと安心して完成を待つことができると思います。

 

Q7.家づくりで大変だったことはありますか?

70代になってからの家づくりは中々難しい部分があると思いました。

大きな決断は60代のうちに、それ以降は次世代に任せるのが良作だと思います。

今回の家づくりで特に大変だったのが、仮住まいを探すことでした。

 

Q8.実際に住んでみた感想をお聞かせください

この家で日々を過ごす中で、毎日がなんだかほんわかゆったりと時が流れる感じがします。

通りがかりに人に『なんて素敵な家なんでしょう』なんて言われたりして、とてもいい気分。

そんなこんなでリウマチの痛みも軽減して病気があることを忘れる時があります。

最高のプレゼントだったかも。

家の中での動線もスムーズで、キッチンの使いやすさに再び料理熱が戻ってきて楽しく過ごせています。

後悔した点は、室内物干しは電動にすればよかったこと。これは操作が面倒というのが理由です。

また、トイレの扉は大工さんに造作で作っていただいた引き戸なのですが、スキマに指が挟まれそうになるのが不安です。

キッチンのレンジパネル側面がなかったので、追加工事費は痛かった。

 

弊社へのご依頼に関して

設計事務所というとどうしても、奇抜な外観や間取りをデザインするイメージがあると思います。

デザインを良くすると言った点も勿論ありますが、弊社アーキトリップでは、

お客様一人ひとりのパーソナルな部分を汲み取り、暮らしやすさをデザインすることを理念として活動しております。

今回の内容をYoutubeでもアップしておりますのでぜひご覧下さい!

Data

  • 構造木造 平屋
  • 間取り2LDK