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外壁塗装の種類と耐久性について【失敗しない家づくりを学ぼう】

近年の外壁というと『サイディング』が主流ではありますが、

設計事務所が手掛ける注文住宅では外壁を『塗装』で仕上げることも多いです。

 

外壁塗装とはどのような特徴があるのでしょうか?

外観の見た目のデザインは勿論ですが、本記事ではメンテナンス性やコストを比較しながら

『外壁塗装』を解説していきます。

 

外壁塗装を選ぶ理由

塗装仕上げはサイディングとは違った魅力があります。

  1. モダンな印象の外観になる
  2. ハウスメーカーのような建物と差別化できる
  3. 色の種類や仕上げ方のバリエーションが多い

近年、新築の多くがサイディング仕上げになっています。

そのため、周りのお宅とは違ったデザインやこだわりのある外観にしたいと思ってる方には塗装仕上げがおすすめの選択です。

 

どんな種類があるのか?

塗装仕上げと一括にいっても多くの種類があります。

耐久性やコストを比べながら紹介します。

名称 価格 耐久年数
アクリル ¥1,500/平米 5〜7年
ウレタン ¥2,000/平米 8〜10年
シリコン ¥2,300/平米 10〜15年
フッ素 ¥4,300/平米 15〜20年
無機 ¥5,300/平米 25〜30年

 

塗料の選び方(メリット・デメリット)

アクリル

どうしても塗装を取り入れたい時にポイントで使用したり、全面ではなくあまり雨のあたらない場所に使用するのがおすすめです。

  • メリット:価格が一番安い
  • デメリット:耐久性がなく塗り替えが必須である

 

ウレタン

費用を抑えたいケースや10年近くで解体、塗替えがあらかじめ決まっている場合に適しています。

  • メリット:10年近くは耐久性があるので、先を見越して導入しやすい
  • デメリット:シリコン塗料に比べコスパが悪い

 

シリコン

費用・耐久性共にバランスが良く、新築時に多く取り入れられています。

カラーバリエーションも多くお好みの色を選びたい方におすすめです。

  • メリット:広く使われている塗料のため、商品ラインナップが多い
  • デメリット:シリコンの中でも数種類あるので、選定時に注意が必要

 

フッ素

初期費用が他の塗料よりも高いですが、耐久年数が長いため、塗り替えをこまめにしたくない方におすすめです。

  • メリット:長期間で見た時に耐久年数に対するコストが一番安い
  • デメリット:撥水性が良いので、塗替え時に、下地塗材が必要になり、そのまま次の塗料を濡れないことがあるので注意が必要

 

無機

ガラスや鉱物(炭素を含まないもの)を配合してつくられた塗料です。

耐久年数が非常に長いのが特徴です。

  • メリット:外壁の塗替えが極端に少なくすむ
  • デメリット:高価である

 

 

選ぶポイントと建築士が選ぶおすすめ

新築住宅の外壁塗装では、シリコン塗料かフッ素塗料がおすすめです。

アクリル塗料やウレタン塗料はコストを安くすることは可能ですが、頻繁な塗替え工事が必要になってくるので、あまりおすすめしていません。

 

テナントや賃貸物件の場合、10年ほどで塗り替えしたほうが良い場合もあるので

そのケースではウレタン塗料を使用すると良いでしょう。

塗り替えの際に、色を変えてテナントのイメージをガラッと変えることができるのがメリットだと言えます。

 

 

外壁塗装を選択する方に

塗料選びで、外観の耐久性が全く違うものになってきます。

何十年と暮らす家は必ずメンテナンスが必要になってきますが、それには費用が伴ってきます。

イメージやデザインばかりを先行させ、数年後にこんなはずじゃなかった…と思わないためにも慎重に塗料選びを行いましょう。

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