ギャラリーのような障害者支援施設
こちらの事業者【えんじょいらいふ福祉会アートさをり】では
就労継続支援として、「さをり織り」を手がけております。
「さをり織り」の特徴は一つとして同じ柄がない、それぞれの個性が光る布にあります。
今回この建物を設計するにあたり、利用者さん達が生み出すその「布」を沢山の人に知ってもらいたいと考えました。
建物の内側で布をカーテンがわりに使用することで、窓によって切り取られた布が
外から見るとギャラリーに展示された絵のようにみえるのがこの建築の特徴です。
日々変化する外観
街に向かって、作品を展示するような窓(ギャラリー)に飾られる布は
日々変化し続けます。
それに伴い外観の模様も変わり、季節や行事ごとに違った外観が楽しめるようになります。
この福祉施設の利用者だけでなく、街の人々も楽しめるような建築を目指しました。
街に開く建築として
福祉施設や介護施設と聞くと、どうしても「こもる」ような
マイナスのイメージがつきがちです。
今回はそんなイメージを払拭したく、街に開いていくような建築をコンセプトとしました。
この施設を利用する人々が楽しく活動するのはもちろんですが、
その活動が多くの人の目に触れ、少しでも「さをり織り」に興味を持つ人が増えるよう願いを込めました。
光があふれる内部空間
利用者さん達が室内で長時間作業をしていても飽きがこないよう
内部空間は光が差し込むあたたかい雰囲気に仕上げました。
木の素材を基調とすることで、施設を利用する方々が自然と心が落ち着くような空間を目指しました。
福祉施設が地域のシンボルへ
暗くなり、施設の照明がつくとより一層存在感が増します。
ライトアップされた建物は地域のシンボルとなり、『福祉』の活動がすこしづつ根付いていくきっかけをつくります。
販売店舗とカフェスペース
今回の建物概要として「支援施設」と「販売店舗」の2種類に分かれております。
店舗部分では、二次加工された商品が並び、カフェも併設しております。
ART SAORI PLUS
カルムコーヒー
アーキトリップでは注文住宅以外にも福島県を中心に施設やクリニックの建築設計を受け賜わります。
些細なご相談もお気軽にどうぞ。