ギャラリーのような障害者支援施設
こちらの事業者【えんじょいらいふ福祉会アートさをり】では
就労継続支援として、「さをり織り」を手がけております。
「さをり織り」の特徴は一つとして同じ柄がない、それぞれの個性が光る布にあります。
今回この建物を設計するにあたり、その「布」を沢山の人に知ってもらいたいと考えました。
建物の内側で布をカーテンがわりに使用することで、窓によって切り取られた布が
外から見るとギャラリーに展示された絵のように見えてきます。
日々変化する外観
街に向かって、作品を展示するような窓(ギャラリー)に飾られる布は
日々変化し続けます。
それに伴い外観の模様も変わり、季節や行事ごとに違った外観が楽しめるようになります。
この福祉施設の利用者だけでなく、街の人々も楽しめるような建築を目指しました。
街に開く建築として
福祉施設や介護施設と聞くと、どうしても「こもる」ような
マイナスのイメージがつきがちです。
今回はそんなイメージを払拭したく、街に開いていくような建築をコンセプトとしました。
この施設を利用する人々が楽しく活動するのはもちろんですが、
その活動が多くの人の目に触れ、少しでも「さをり織り」に興味を持つ人が増えるよう願いを込めました。
販売店舗とカフェスペース
今回の建物概要として「支援施設」と「販売店舗」の2種類に分かれております。
店舗部分では、二次加工された商品が並び、
カフェも併設しております。
アーキトリップでは注文住宅以外にも福島県を中心に施設やクリニックの建築設計を受け賜わります。
Data
- 構造木造2階建て
- 間取り-
- 敷地面積645㎡
- 建築面積313.5㎡
- 延床面積548㎡
- 竣工2021年3月
- 設計(株)tukuru・アーキトリップ
- 構造設計優建築設計事務所
- 施工(株)tukuru