アーキトリップの旧事務所【オフィス】2020の画像

アーキトリップの旧事務所【オフィス】2020

 

【設計事務所】を身近に。

築60年の戸建てをリノベーションしてアーキトリップの事務所をつくりました。

コンセプトは【フラッと立ち寄れる設計事務所】です。

 

「設計事務所って行くのに勇気がいる。」

「あそこの会社って何をしているの?」

今までこの業界にいてよく耳にした言葉です。

設計のシゴトはひたすらパソコンに向かい図面を書いたりと、作業を続ける時間も多いのでどうしても引き篭りがちになります。

なので事務所をオープンにすることでフラッと立ち寄れる場所をつくり、設計事務所の敷居を変えたいと思いこの場所をつくりました。

そうすることで私たちの活動や家づくりについてもっと興味をもつ人が増えれば良いなと思っております。

 

 

拠点をどこにしようかと考えた時、条件は3つでした。

 

1、光が差し込む窓の大きい場所

引き篭りやすい仕事なので私やスタッフが室内にいても天気や一日の時間の流れを感じれる場所を求めました。

 

2、生活空間がある場所(キッチンや和室がある)

家づくりをする際に実際の空間を見てもらうのが一番の近道なので、日常をショールームにできる場所を探しました。

 

3、自由にリノベーションできる場所

素材や製品が次々と新しいモノが誕生するので、それを自分たちが実験台となり試せる空間や規模の場所を探しました。

 

実際に見つけたのは、築60年の住宅兼床屋だった戸建てでした。

 

10年以上空き家になっていたらしく最初に見た印象は、、、

「地震で潰れそう、、、」でした。

こんな感じの建物でした。

 

 

ですが、元床屋らしい外観や少し変わった間取りに引かれこの場所に決めました。

実際に工事に取り掛かり、できた空間がこちらです。

 

 

 

残せる場所は活用し、この建物が持っていたポテンシャルを引出しました。

劇的に変わったのは「キッチン」です。

 

 

和室は既存の雪見障子を生かしリノベーションしています。

 

 

 

リノベーションの醍醐味

古い建物には珍しい対面型のキッチンだったので、それを生かして

食事もできるようカウンターも造り込みました。

このキッチンスペースを開放して、地域の方々の料理教室をやるという話も進んで来ました。

条件で求めていた大きな窓のおかげで、外から丸見えなので通りすがりの方達に声をかけて頂き、

差し入れなんかをよくもらったりするようになりました。

 

この建物が長い間、この場所に在り続けたおかげで地域の方々との交流がすぐに生まれました。

少しづつ「設計事務所」を知ってもらう活動を広めていきたいなと考えております。

 

Data

  • 間取り5DK
  • 敷地面積150㎡
  • 建築面積95.3㎡
  • 延床面積113.71㎡
  • 竣工2020年9月
  • 設計アーキトリップ/桑名 翔太
  • 構造設計-
  • 施工アーキトリップ/桑名 翔太