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事例には載らない設計の話 vol.1

アーキトリップの桑名です。

ホームページに掲載されている事例と写真。

実は、実際に撮影してもらったカットの1/10くらいしか掲載していません。

掲載してなくて、でもここめちゃくちゃこだわった!ってものを厳選して紹介します。

 

①タイルの割り付け

設計士は床や壁をタイル仕上げにする場合、どうやったら一番綺麗に見えるか?

というのをひたすら考えます。

この写真の場合、洗面器が設置される高さでタイルの種類を切り替え、デザインの印象をつくっています。

洗面の使い勝手の高さ、タイル1枚の高さを厳密に計算して上手な割り付けをつくることができます。

 

②照明の高さ

「照明は部屋を明るくするためのもの」だけではありません。

ベッドルームでは部屋を明るくするよりも、スポット的な照明や間接照明にすることにより、安眠効果を得ることができます。

照明の高さを変えるだけで空間の印象や使い勝手も変わってくるのでおすすめの手法のひとつです。

③壁と建具を一体化させる

建具は素材感の違いや突起物によりどうしても野暮ったい印象になりがちです。

今回の場合、壁の木材を建具にも貼ることで壁と一体化したようなデザインにして納めています。

最近はメーカー品の既成建具が多く採用されていますが、弊社では建具職人に造作でつくってもらうことが多いです。

こんなデザインができるのも造作建具のメリットです。

 

④洗面スペースのデザインについて

こちらの洗面台も造作しています。

洗面器と天板を一体で製作することで、メンテナンスのしやすさが格段にアップします。

下部には収納のボックスを設けていますが、真ん中は椅子を置けるように空きスペースとしています。

床から浮いたデザインにすることで掃除のしやすさを考慮しました。

 

⑤空間の色味を統一させること

リノベーションでは「馴染ませる」ということをよく意識します。

この写真、床と左奥の食器棚は既存のまま利用し、左側のキッチンと正面の建具は新しくしています。

新しい素材を入れる場合でも、既存の家具や床の色味や質感に合ったものを選定することで、リノベ後の違和感がなくなります。

色味だけでも統一することで、空間のまとまりができるのでおすすめです。

 

「映える」のとは違う、設計の小さなこだわりがそれぞれにあります。

そんなこだわりをこれからもご紹介できればと思いますので、設計時の参考にして頂ければ幸いです。