SLAP【美容室】2025

福島市で美容室の設計・施工を手掛けました。

SLAPさんは同市内で既に２店舗展開しており、今回３店舗目のお店づくりに携わりました。

柔らかな曲面で構成された空間

こちらの美容室は女性の利用者さんが多く、新店舗も女性をターゲットにしています。

オーナー様とお話しする中で

「柔らかさ」「淡さ」「女性ぽさ」などといったデザインに直結できそうなキーワードに着目し空間として構成していきました。

空間における柔らかさ

今回の設計では極力「カドをつくらないこと」を意識しました。
カドがなくなることで隣り合う素材や空間が緩やかにつながり、柔らかい印象を表現しています。

受付カウンターや建具だけではなく、床の切り替え部分やタイルの形にまでこだわりをもち、
柔らかな印象になるよう素材の選定を心掛けました。

まるみを帯びた空間はより女性らしさを表現します。

カラーリング

美容師業界・建築業界、どちらにおいてもこの言葉をよく話します。

カラーリングは人の印象を変え、空間の印象を変える手法の一つです。

本物件では壁の先から天井にかけて広がるピンク系の色味が特徴です。ピンク系を連続させることで
空間が広がるように感じ、優しく包まれるような印象を与えています。

気分が高揚するような場を目指して

この店舗では来店と同時に曲面を描いた印象的な受付カウンターが目に入ります。

柔らかな空間に包まれ、スタッフさんの笑顔を見た瞬間に日常から離れた高揚感がきっと味わえることでしょう。

我々設計士にとって空間とは、訪れる人やそこで働く人の気分を左右するものだと考えています。

美容室に行くという行為は、空間を眺めることが目的ではありません。

それでも、そこに訪れる時・予約をする時に美容師さんの顔と一緒に、空間も思い浮かべてもらえるよう我々は心を込めて設計をしています。

ここに訪れる方、働く方々の気分が高揚するような場所になることを願っています。