福島市で古民家再生を手掛けています。
今ではあまり見ることのできない、合掌造りの茅葺屋根、漆黒塗の柱梁、竹でつくられた垂木など、日本古来の伝統技術がつまった築150年の古民家です。
我々は設計をする上で、この場所に刻まれた時の流れを大切にし、次世代に繋いでいけるような場所を目指しています。
もともと住まいだった場所が用途を変え、カフェやスタジオ・宿泊施設などとして運用されていくことが近年増えてきました。
この古民家もいずれそういった場所になるかもしれません。
本来の住まいとしての役割を終え、別の姿に生まれ変わるポテンシャルがある家が、現代にはどれだけあるでしょうか。
長い歴史を繋ぎ、さらにこの場所が人々の拠り所となるように願いを込め、設計させて頂いております。
2024年夏 竣工予定