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設計事務所とAI

たぶん散々書き尽くされたこのテーマ。
今更ですが、実務においてのAI活用と、やっぱりこれは自分(人間)がやらないと、というものを書いてみる。

設計業務におけるAIの活用シーン

まず初めに実際に活用している業務とどのような使い方をしているかについて。

1、アイデア出し・コンセプト整理

設計の初期段階では、コンセプトを言語化する作業が必ずあります。
壁打ちから始まり、文章の整理など、今までは誰かとやったり、頭の中でひとりでぐるぐると巡っていた時間が、だいぶ短縮されました。

このような形で案だしの壁打ちをしたり、、
課題を洗い出し検討作業したりする際に利用しています

2、パース作成の補助

スケッチからレンダリングしたり、3Dモデルをフォトリアルにしたりする作業を行っています。
今まで3DCGにかけていた時間がめちゃくちゃ短縮され、外注費もかなり削減されました。

このスケッチをChatGPTでレンダリングすると↓
こんな感じで生成されます

詳細が異なる部分がでてきますが、初期のイメージ作成やバリエーション検討段階だと重宝します。

3、イメージのスタディ作成

今までに模型やCGを使い、建物の形状やサイズのスタディをひたすらやってきました。
もちろんその作業を現在も行っていますが、その補助としてかなり役立っています。
例えば、新築の外観を検討する場合↓

モダンな形状でレンダリング
三角屋根でレンダリング

 

時間の短縮ができたおかげで検討する時間が増え、さらに良い提案を作成できるようになってきた。

 

AIでやらないこと

1、ゼロイチを生み出すこと(プラン作成)

これはきっと数年後にはAIでもできるようになる(もうすでになってる?)と思いつつ、設計事務所の本質部分でもあるので、どこまで頼るか?という葛藤になりそうな気がしている。
「クライアントからのヒアリングを経てプランニングする」
という流れが、
「クライアントがつくりたいプランを作成し設計事務所に依頼する」
という形になることも危惧される。

2、詳細図作成

プランニングと違い、詳細図や施工図など納まりやディティールの部分の業務はきっとなくならないだろうと思っている。(規格住宅は除く)
むしろここに焦点が当てられる割合が強くなり、
「こだわり」や「独自性」がAIと差別化し、他社との優位性を競うポイントのひとつになるだろう。

3、クライアントとの打ち合わせ

注文住宅においてはこの業務はコアな部分であり、なくならないし他の人には任せられないことのひとつである。
AI=アシスタントと考えるとしっくりきて、アシスタントだけにクライアントの打ち合わせを任せる日はなかなか先な気がする。

4、プロジェクト管理

AIが苦手な分野の一つかと思う。
ピンポイントのサポートが得意なのに対し、全体を把握しその管理をするというのはまだできそうにない。
流動的に進むプロジェクトを軌道修正しながら進行したり、方向転換する判断を下すのは、まだ人間の役割かと考える。

まとめ

AIによって「思考する」作業は短縮され「実行する」重要性が高まってきた。
AIをどううまく使うか?
によって作業効率はかわり、成果物のクオリティにまで影響するだろう。
建築のつくり方、設計事務所の役割をもう一度真剣に考えていきたい。