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建築を考える上で大切にしていること

この事例はどれも弊社で設計した住宅やお店になります。

ぱっと見、全然テイストが違うという印象があるかなと思います。

同じ設計者(会社)なのに、なぜこんなにも違うデザインになるのか、これは意図的なのか、偶然なのか、一貫性はどこにあるのか、などについての考えについて。

 

 

桑名が建築を考える上で大切にしていることと、主軸にしている物事の考えが3つあります。

  1. 建築する人のこと
  2. 建築する場所のこと
  3. 自分たちだからできること

【その人とその場所で自分たちだから成立すること】

これが桑名の主軸の考えであり、アーキトリップの設計の考え方の根本です。

 

少し解説。

1、建築する人のこと

その人(家族)だから成り立つ建物、デザインをいつも考えています。

それぞれ皆良いと感じるものも違うし、家庭環境や生活スタイルも違い、価値観も違うので、なるべくそれを掌握してデザインに落とし込みたいと思っています。

なので、最初の方の打ち合わせでは、

どんな間取りにしたいですか?とか

リビングはどれくらいの大きさが必要ですか?とかは

ほとんど聞いたことがない気がします。

それよりも、ただ何気ない会話の中からヒントや人柄を拾い集め、イメージへと繋げていくような感覚がとても近いです。

 

2、建築する場所のこと

その土地、その建物だから成り立つデザインをいつも考えています。

「違う場所でも成立する建物」は建てないということを設計の際には意識しています。

どういうことかというと、

建売はどこに建っていても建売で成立します。

ハウスメーカーはプランニングをしてあとに、土地に空きがでたら建築し始める場合もあります。

自分としてはそんな建物はありえないと思っていて、

土地の場所がひとつずれるだけで、建物の外観や間取り、開口部の大きさ、すべてに影響してくると思って設計をしています。

この場所だからこういう外観になっている、隣の家の窓と視界がぶつかる開口部を工夫する、街並みと調和するように設計する。

当たり前のようですが、全く考えられていない住宅・建物も多いと感じてしまいます。

 

3、自分たちだからできること

これについては、設計力・発想力・知識量などに大きく左右されます。

他の会社にはできないこと、自分にしかできないこと、自分たちだから提案できることを常に意識しています。

ここでの一番の強みは自分たちで考えたことを自分たちでつくるという、

設計から施工まで一貫するスタイルかもしれません。

思考→検証→洗練

の回数が他の設計事務所よりも格段に多いので、設計に欠かせない発想力も培われていきます。

このテーマは結構長くなってしますのでまた後日綴ってみます。

 

事例を並べてみるとデザインやテイストがバラバラになって見えるのは設計手法(考え方)がこういった要因が大きいからなのだと思います。

正直なところ、会社としては『こういうテイストです』というものをつくり続けた方が楽です。

それを求めるお客さんが増え、意思疎通もしやすく、会社の求められ方も明確になっていきます。

ただ、独立し6〜7年設計活動をした結果、自分はそういう設計者ではなかった。

ということを知りました。

 

お客さんごとに等身大のものを提案したいし、

その場所でしか成り立たない建築をつくりたいし、

自分たちの可能性を広げていく仕事をし続けたい。

 

というのが自分とアーキトリップが大切している設計への考え方であり、これを常に念頭において設計をしています。

バラバラに見えるそれぞれの建築も自分の中では一貫性と軸が一本あり、

それが携わる人によって色々な形に変化していくのが、自分たちのつくる建物の面白さなのか感じています。