「お客さんに満足してもらうこと」と設計士の存在価値を考えることがよくあります。
「満足してもらえないならやる意味ない」というのがスタッフに対しての口癖になっています。
今日もそんな言葉を発してしまい、
「満足してもらう」ってなんだ?と考えたのですこしそれについて書いてみます。
- こんな家にしたい
- こんな使い勝手にしてほしい
と最初から明確なイメージを持ってる方が昔に比べ多くなりました。
SNSやネットで素敵な事例がたくさんみることができ、それを準備してくれる方が多いです。
実際、とても助かります。
やみくもに話を聞くよりも明確になりスムーズに打ち合わせが進みます。
ただ、 話合いが終わったあとに
お客さんがイメージしていたものを、形にすることが本当に正解なのか?と悩むことも多いです。
「こういうデザイン、間取りにしてほしい」といった要望に対し、
その通りにつくり上げれば(勿論精度をあげて)お客さんはとても満足すると思います。
ただそんな設計者でいいのか?そんな会社でいいのか?
と葛藤するのも正直なところです。
そして、そんな会社、設計者になりたくないので、それ以上のものをご提案するのが
自分たちの流儀です。
提案する怖さもあり、そして提案してもまったくハマらず採用されないことも多いです。
ただ、一旦こういう案やデザインもありますよ、と伝えることが大切だと考えています。
求められるものをやり続けると、ある程度のスタイルが確立していきます。
それが自分が寄せにいったものなのか、寄せられているものなのかで、長くやり続けられるかも変わってくる気がします。
そして自分は、
「なにをしていいのかわからない」
「どんなことができるか教えてほしい」
と迷ってる方を導くような設計者であり続けたいと考えています。
注文したものを買えるような満足感ではなく、
注文したあとに、どんなものがでてくるのか、どんなイメージがあるのか、この課程をワクワクしながら楽しめる人に対し高揚感や一緒につくっているような感覚を味わせながら進んでいくのがアーキトリップのスタイルです。
自分にとっての「満足してもらう」は
要望をつくりあげることではなくて、
一緒につくることを大事に思い、その先を見せてあげることなんだと感じました。
もしかしたら引き渡し時には感じてもらえないことがあるかもしれません。
住んでみないとみえない情景もたくさんんあると思います。
お店においてはお客さんの反応をみないと良い空間か判断できない場合もあります。
設計者として、それをできる限り先回りして、
引越しして数日後、半年後、一年後、こんなところまで考えてくれたんだ。
と思われるような存在であり続けていたいです。