アーキトリップは住宅会社ではない。
たぶん、建築の仕事をしていない方達にとっては設計事務所はどんな所なのか、ハウスメーカー(以下HM略)と何が違うのか、誰が依頼するのか、あまり馴染みがないと思う。
ハウスメーカーとはこんな所が違います。
メーカーに出来なくても我々はこんなことが出来ます。
という表現や打ち出し方をして、あたかも競合のような立ち位置になり、わかりやすく比較をだすことがある。
だけどそもそもの個人的考えとしては、
HMか設計事務所かで迷う人はHMで家づくりをした方が良いと思ってる。
HMや地元工務店はきっと要望通りのものをつくってくれるし、保証や信用も間違いない。
じゃあ設計事務所で家を建てる人はどんな人なのか?
それは家づくりを「買う」ではなく、「つくる」想いがある人なんじゃないか。
そして何かしらの「課題」を抱えている人だと思う。
家づくりに対して、要望・希望だけではなく、
- HMにできないと言わた
- パーソナルな制限がある
- 土地が複雑である
- 金銭的な制限がある
などなど、欲求以外のもしくは強い欲求やなにかしらの課題を抱える人たちのために設計事務所はある。
そして設計事務所(アーキトリップ)はそんな課題解決をする役割が強いと考えている(他の設計事務所は知りませんが)
性能やデザイン、保証などとは一旦離れた位置での課題や問題と向き合い、自分たちにしか出来ない、自分たちならこうやって解決する、というのを導きだし依頼者が納得するかどうか。
そんな仕事をアーキトリップはやっている。
なので、他の設計事務所と迷っている方ならまだしも、HMと迷っている方や、要望しかない依頼者は断ることにする。(断ってなかったが、今から断る笑)
今までの案件の事例を紹介すると、こんな課題→解決(提案)をしてきた。
case1.
Q:築150年の古民家をあと100年後も残せるようにしてほしい
A:耐久性は大前提、100年後も廃れないデザインの提案。
知識やノウハウだけでなく、今後も残されるべき意匠や素材、ディティールの考え方が必要。
case.2
Q:複数社のHMで断られた希望の間取り
A:希望の間取りを叶えることは前提、メリットデメリットの解剖やコストバランスの提案。
自由設計とはなんなのか?をきちんと整理してお伝えする重要性がある。
case.3
Q:建て替えた方が安い。と他会社に言われたというリノベーションの相談
A:前提としておそらくそうだろう。ただ、 依頼者が何に価値を感じ、何を大切にしたいと思っているかをきちんと理解して、最善の方法をご提案。
建設側の意見ではなく、しっかりと相手の本質を知ることが大切である。
こんな事例が増えていくと、相談内容も難しいものがどんどん増えてくる。
その分会社の負担も大きくなっていき、疲弊することもあるが、それが自分が一番やりがいを感じ楽しめる「設計職」の本質だ。
新築も勿論そうだが、今後地方でのリノベーションの需要が膨らんでいくことが予想される。
リノベーションの場合、課題解決が山積みになる。
壊して建てる。スケルトンにしてリノベーションする。
1番わかりやすい解決方法だが、それを自分はやらない、それなら他でできる会社が沢山ある。
自分たちにしかできないことをどんどん増やし、そんな会社だということを知ってもらう必要がある。
なので今はまだ、HMや工務店と比較されるポジションに自ら出向き、まずはアーキトリップを知ってもらう時期だと思って活動している。
課題を解決する。
途方にくれてる人を助ける。
解決策が他にはない手段である。
これがアーキトリップの根底の考え方です。